BMW X5 M コンペティション/X6 M コンペティション改良新型は48Vハイブリッド

「Mでも進む電動化」BMW X5 M/X6 Mがフェイスリフトで48Vマイルドハイブリッド採用

BMW X5 M コンペティションとX6 M コンペティションの改良新型が、デビューを果たした。
BMW X5 M コンペティションとX6 M コンペティションの改良新型が、デビューを果たした。
BMW M社(BMW M GmbH)は、ハイパフォーマンスSAV「X5 M コンペティション」とSAC「X6 M コンペティション」改良新型を発表した。今回、48Vマイルドハイブリッド・システムを組み合わせた、4.4リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載。エクステリアデザインを刷新し、さらに最新世代「iDrive」コントロールシステムが採用された。

BMW X5 M Competition / X6 M Competition

48Vマイルドハイブリッドシステムを初搭載

最高出力633PSを発揮する4.4リッターV型8気筒Mツインパワー・ターボエンジンに、今回初めて48Vマイルドハイブリッド・システムが搭載された。
最高出力633PSを発揮する4.4リッターV型8気筒Mツインパワー・ターボエンジンに、今回初めて48Vマイルドハイブリッド・システムが組み合わせられた。

今回、新型BMW X5 M コンペティション/X6 M コンペティションに搭載された最新世代4.4リッターV型8気筒Mツインパワー・ターボエンジンに、ハイパフォーマンス仕様としては初めて「48Vマイルドハイブリッド・システム」が組み合わせられた。

8速Mステップトロニック・トランスミッションのコンパクトなハウジングに組み込まれた電気モーターは、最大12PS(9kW)の駆動力と最大200Nmのトルクを発揮。クランクシャフトに取り付けられたスタータージェネレーターとしても機能する。ブレーキング時に発生した回生エネルギーは、エンジンルームに収納された48Vバッテリーへと充電される。

4.4リッターV型8気筒Mツインパワー・ターボエンジンは、クロスバンク・エキゾーストマニホールドに加え、強化されたクランクシャフト、新型ターボチャージャー、新形状エアインテークダクトを採用。さらに、オイル供給システムも最適化された。これにより最高出力633PS(460kW)、最大トルク750Nmを発揮。どちらのモデルも0-100km/h加速は3.9秒を実現している。

シャープなハンドリングと上質な乗り心地を両立

「BMW X6 M コンペティション」改良新型の走行シーン。
シャシーや足回りに様々な改良が施されたことで、ハンドリング性能が向上したほか、静粛性や乗り心地も進化を果たしている。

ボディ構造とシャシーマウントは高剛性設計が施されており、両モデルともBMW M社製車両の特徴である、究極のダイナミズム、敏捷性、精緻さが融合されたハンドリングを実現。また、専用サスペンション・セッティングとダンピングシステムにより、サーキット走行から快適な長距離ドライブまで、優れたパフォーマンスを実現している。今回、リヤアクスルのトーイン値を変更、これにより高速走行時の静粛性も向上した。

標準仕様には、電子制御式ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えた「アダプティブ・Mサスペンション・プロフェッショナル」を搭載。ステアリングギヤは、Mサーボトロニック・ステアリング・レシオに変更され、ハンドリングがさらにシャープになった。Mコンパウンド・ブレーキは、ドライバーに2種類のペダルフィーリングを提供する、M専用セッティングが採用されている。

「M xDrive」4輪駆動システムとアクティブMディファレンシャルは、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)と連動し、抜群のトラクション性能を発揮。足元には、フロントに21インチM軽量アロイホイール、リヤに22インチM軽量アロイホイールを標準装備し、ジェット・ブラック・ソリッド仕上げのM軽量鍛造アロイホイールがオプションで用意された。

ブラックアウトされたフロントの「X」形状

「BMW X5 M コンペティション」改良新型のエクステリア。
デザインが大きく偏向されたフロントセクションは、シャープな形状のライトユニットを導入。さらに、キドニー・グリルと中央のロワエアインテークがブラックアウトされ、「X」の形状をアピールする。

エクステリアデザインは迫力を増したアピアランスに進化。特にフロントセクションは、より彫りの深いデザインが与えられた。アダプティブ・コントロールと、BMWセレクティブビーム・ノンダズリング・ハイビームを備えた新形状マトリクスLEDヘッドライトを採用。この新しいヘッドライトユニットのアウトラインは、現行モデルより35mmシャープになったという。さらにオプションで「Mシャドウライン・ライト」をチョイスすることも可能だ。

BMWキドニー・グリルはオールブラックに変更。キドニーグリルと中央のロワエアインテークがブラックアウトされたことで、迫力の「X」形状をアピールする。水平に配置されたキドニーグリルバーと、大型化されたモデルバッジが、デザイン上のアクセントとして強く目を引く。

どちらのモデルにも、リヤエプロン下端に新形状のディフューザー・インサートを装着。X5 M コンペティションは、テールライトに「X」の光ファイバー・ライトガイド・エレメントを採用した。一方、X6 M コンペティションには、オプションでカーボン製エクステリアミラー・キャップと、カーボン製リヤスポイラーが用意されている。

エレガントなBMWカーブド・ディスプレイを採用

「BMW X6 M コンペティション」改良新型のインテリア。
コクピットには、12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイと、14.9インチ・コントロール・ディスプレイで構成される、「BMWカーブド・ディスプレイ」が採用された。

インテリアのアップデートの中心となるのが、モダンかつ高級感をたたえた「BMWカーブド・ディスプレイ」の採用だろう。ステアリングホイール奥に配置された12.3インチ・インフォメーション・ディスプレイと、センターコンソールの14.9インチ・コントロール・ディスプレイで構成され、1枚のガラス面にふたつのディスプレイをエレガントに組み込んだ。コントロールディスプレイのタッチスクリーンを介して、多くの機能を操作できるため、ボタンやスイッチの数を大幅に削減している。

グラフィックに「M」ロゴを追加した「アンビエント・ライトバー」、新形状カーボン製シフトパドルを備えた「Mレザー・ステアリング・ホイール」を新たに採用。「Mマルチファンクション・シート」「ファイングレイン・メリノフルレザー・トリム」「ハーマン製サラウンド・サウンドシステム」も標準装備される。

また、「スカイラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ」「Bowers & Wilkins製ダイヤモンド・サラウンド・サウンドシステム」「トラベル&コンフォート・システム」など、豊富なインテリアオプションも数多く用意されている。

X5 M コンペティション/X6 M コンペティション改良新型を動画でチェック!

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