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Rolls-Royce Spectre
モルガナイトとガンメタルのツートンカラー
ロールス・ロイスは、2022年10月に同社初となるフル電動モデル「スペクター」を発表した。スペクターはCd値0.25の流麗なクーペボディに、システム最高出力430kW(585PS)、最大トルク900Nmを発揮する電動パワートレインを搭載。0-100km/h加速は4.5秒、最大航続距離は500km以上が確保されている。
今回、中国での初お披露目を記念し、ロールス・ロイスはモルガナイトとガンメタルのツートンカラーで仕上げられた1台を上海モーターショーに持ち込んだ。非常にエレガントな色合いを持つモルガナイトは、モーブとダークロゼの中間色となり、希少な宝石からインスピレーションを得て開発。今回の公開に合わせて、ロールス・ロイスのビスポーク・ポートフォリオへと新たに追加されている。
スペクターの最重要市場である中国
スペクターに装着されたロールス・ロイス史上最大サイズのグリルは、美しく磨き上げられたステンレススチール仕上げ。クラシカルなロングノーズと、美しく滑らかな曲線を描くファストバックスタイルの優雅なシルエットは、多くの中国のカスタマーやゲストを魅了することになった。
ロールス・ロイス・モーター・カーズのセールス&ブランド担当ディレクターを務める、ヘンリック・ウィルヘルムスメイヤーは、スペクターの中国お披露目について次のようにコメントした。
「ロールス・ロイス スペクターは、私たちの長い歴史の中で最も重要な車種となります。2030年末までにフル電動ブランドへと変貌するという、ロールス・ロイスの野心的な計画において、中国市場でのお披露目は重要なステップになりました」
「世界有数の電気自動車国である中国はスペクターにとって非常に重要な市場です。このクルマに対する私たちの大きな興奮を、中国のお客様と共有できたことを心から嬉しく思います」
3台のビスポーク仕様と美しいアートも展示
上海モーターショーのロールス・ロイス・ブースでは、同社が誇るクラフトマンシップをアピールする、3台のビスポーク仕様も展示された。
「ビスポーク ファントム エクステンデット(Bespoke Phantom Extended)」と「ビスポーク ブラックバッジ カリナン(Bespoke Black Badge Cullinan)」「ビスポーク ゴースト(Bespoke Ghost)」は、中国のカスタマーに対し、ロールス・ロイスが展開する豊富なパーソナライゼーションの実例として、大きな注目を集めていた。ブース内にはビスポーク・アトリエも設置されており、無限とも言えるパーソナライゼーションを実際に体験することもできる。
また、「MUSE Rolls-Royce Art Programme」と銘打った、ロールス・ロイスが行う現代アートへのサポートも紹介。先日開催された「Spirit of Ecstasy Challenge」の受賞アーティスト3名による、美しい作品がロールス・ロイスのモデルと共に展示されている。