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AEHRA Sedan
2026年からデリバリーをスタート
アエラは、ウルトラプレミアム電動モデルを開発すべく、ハジム・ナダ(Hazim Nada)によりイタリア・ミラノに設立されたスタートアップ企業。昨年発表された「アエラ SUV」に続く第2弾モデルとして、しなやかなスタイルを持ったサルーンモデル「アエラ セダン」のエクステリアデザインを公開した。アエラ セダンは、ミラノ・モンツァ・モーターショーにおいて、海外メディア向けにワールドプレミアされている。
アエラ セダンは、アエラ SUVと同じ柔軟性の高い超高性能EVプラットフォームをベースにしており、この2台は同時にマーケットへと投入される兄弟車となる。デザインやボディの表面処理はSUVと共通となるが、フロントとリヤに施された独自のグラフィックシグネチャーにより、全く異なる個性を発揮している。
アエラ SUV/アエラ セダンは、2026年から、北米や欧州などの主要市場においてデリバリーをスタート。遅れて、中国や中南米も続く予定となっている。
航空機からインスピレーションを得たデザイン
アエラ独自のソフトでシンプルなデザインは、今回公開された「セダン」でも美しく表現された。その一番の特徴が、サイドビューに入れられた途切れることない1本のラインにある。デザインチームは、多くのモデルに採り入れられているエッジをあえて排除。光と影がコントラストを描くボディは、自然の光によってその輪郭を表現している。
フロントセクションは、アクティブ・エアロダイナミクスや冷却エレメントなどの技術的要素を、ボディ下部に集約。ボンネットからフロントガラス、ルーフラインを通過し、リヤへと流れるエレガントなフォルムは、テクニカルなロワセクションとは対照的に、クリーンでピュアなデザインが追求された。この空力重視の流れるようなフォルムは、航空機のデザインからインスピレーションを得たという。
最大航続距離800kmを確保
ドアは、先に発表されたアエラ SUVと同様に、スーパースポーツを思わせる跳ね上げ式のクワッドバタフライドアを採用。アエラはこの大胆なドアを「ダブル・ファルコンドア」と命名している。これにより2mを超える身長のパッセンジャーでも、ゆったりとした室内へのアクセスが容易になった。
アエラ SUVとアエラ セダンは、オーストリアのバッテリー専門企業「ミバ・バッテリー・システムズ(Miba Battery Systems)」と共同開発した、専用のバッテリーシステムをフロア下に搭載し、最大航続距離800kmが確保された。
アエラの共同創業者で、会長兼CEOを務めるハジム・ナダは、アエラ セダンの発表に喜びを隠さない。
「私たちにとって初の生産モデル『アエラ SUV』の公開からわずか8ヵ月後、アエラ セダンをデビューさせたこと、そしてミバ・バッテリー・システムズ(Miba Battery Systems)との提携を公表できたことを嬉しく思います。高級電気自動車のデザイン、カスタマー、所有体験に、様々な変化をもたらすという、私たちの戦略をさらに推し進めることになります」
「アエラ セダンとアエラ SUVの最初のデリバリーは2026年までに開始されます。そして、最終的な生産モデル仕様が公道を走行する時、今回公開したモデルとほぼ変わらないことを、皆さんは知ることになるでしょう」