ポルシェ社員もル・マン24時間を楽しめる「ポルシェ従業員キャンプ」

「気が気じゃない?」ル・マン24時間を楽しむポルシェ社員のキャンプにブルーメ会長がルーフテントを装着した911で参加

24時間レースをキャンプをしながら楽しむ「ポルシェ従業員キャンプ」に、オリバー・ブルーメ会長が参加した。
24時間レースをキャンプをしながら楽しむ「ポルシェ従業員キャンプ」に、オリバー・ブルーメ会長が参加した。
2023年のル・マン24時間レース、サルト・サーキットに設置された「ポルシェ従業員キャンプ(Porsche Employee Camp)」の参加者は、大きな驚きを持つことになった。なんと、取締役会会長を務めるオリバー・ブルーメが、自身の911ターボSでキャンプを楽しんでいたのだ。

抽選で選ばれた400名がキャンプに参加

毎年サルト・サーキットのインフィールドに設置される「ポルシェ従業員キャンプ」。今年は963のル・マン・デビューということもあり、応募者が殺到することになった。
毎年サルト・サーキットのインフィールドに設置される「ポルシェ従業員キャンプ」。今年は963のル・マン・デビューということもあり、応募者が殺到することになった。

2010年代に耐久レースに本格復帰して以来、ポルシェはル・マン24時間レースにおける社員向けキャンペーンを実施。フランスのサルト・サーキットのインフィールドに「ポルシェ従業員キャンプ」を設置し、従業員を招待している。

多くのキャンピングカーで賑わう「ポルシェ従業員キャンプ」は、ここ数年ですっかりル・マンの風物詩となっている。ここでは世界最高峰のレースを目の前で堪能しながら、他ではけして味わえない初夏のパーティーを満喫できるからだ。

2023年のキャンプに参加できるのはわずか400人。抽選で当選者が選ばれるシステムが導入されている。今年は、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが総合優勝を狙って、初めて「963」を投入しただけに、応募が殺到することになった。このイベントを仕切る取締役会の人事・社会担当アシスタントのリヒャルト・シュラムは、今年が例年以上に人気を集めたことを明かしている。

「4月に抽選を行いましたが、今年は凄まじい人気を集めました。ポルシェ創業75周年記念のル・マンに行けるという、またとないチャンスだったからです。なんと1200名以上の応募がありました。当選された方は、ご友人やパートナーをお連れいただくことができます」

ル・マン100周年を記念した様々なイベントを実施

「ポルシェ従業員キャンプ」には、大型モニターやステージが設置された巨大テントが設営されており、ワークスドライバーが参加したトークショーなども開催されている。
「ポルシェ従業員キャンプ」には、大型モニターやステージが設置された巨大テントが設営されており、ワークスドライバーが参加したトークショーなども開催されている。

サルト・サーキットは、ドイツ・シュトゥットガルトからクルマで9時間の距離。レース前日の木曜日、バーデン・ヴュルテンベルク州東に位置するハイウェイには、キャンピングカーやモーターホーム、ケイマンや911、実用性の高いフル電動モデルのタイカン スポーツツーリスモまで、様々なポルシェが集結することになった。

「ポルシェ従業員キャンプ」は、予選や決勝をとおして大盛況。旧友との再会や、これから繰り広げられるレースへの期待を語り、新たな友情も芽生えている。

100回目のル・マン開催に合わせて、キャンプでは様々なスペシャルイベントを実施。恒例のバーベキューや音楽ライブに加え、ファクトリードライバーのアンドレ・ロッテラー、デーン・キャメロン、ニック・タンディが会場を訪れ、質疑応答や記念撮影に応じた。

また、ブランドアンバサダーで、かつて919 ハイブリッドでル・マンを走ったマーク・ウェバーによるトークショーも実施。レース中に963が1周するごとに750ユーロを3つのチャリティ団体に寄付する「Racing for Charity」も行われている。

従業員キャンプの雰囲気を堪能したブルーメ

「ポルシェ従業員キャンプ」を楽しむ、ポルシェAGのオリバー・ブルーメ会長。
2日間、911 ターボSのルーフキャンプで寝泊まりしたブルーメ。参加した多くの社員もブルーメの気さくな振る舞いが印象に残っていたようだ。

今回、キャンプ場の一角には、ブラックのボディカラーを纏った1台の911ターボSが駐車されていた。

レース当日、朝食をとるために行列に並んでいた従業員たちを出迎えたのは、なんとオリバー・ブルーメ会長だった。ポルシェのCEOであり取締役会会長を務めるブルーメは、レース史に残るこの週末にポルシェ・コミュニティに参加したいと考え、同僚に混じって「ポルシェ従業員キャンプ」で寝泊まりするという素敵なアイデアを思いついたのだ。

55歳のブルーメは妻と共に、911ターボSの上にルーフテントを張って、ふた晩キャンプ。ポルシェ専用イクイップメントとして開発されたルーフテントでの寝泊まりが「とても快適だった」と明かしている。レースウイークはポルシェAGの会長としてのスケジュールが目白押しだったが、それでも仲間たちと過ごす時間を見つけ、レースを観戦し、キャンプ独特の雰囲気を楽しんでいる。

「ポルシェの従業員の皆さんと、実際にポルシェに乗ってキャンプを楽しんだことは、一生忘れられない思い出になるでしょう。そして、ル・マン24時間レースは、ファンが中心にいるからこそ、私たちを惹きつけ続けているのだとあらためて理解できました」

展開することで、大人ふたりがゆったりとくつろげる「ルーフテント」がポルシェ テクイップメントから登場した。

911の屋根がホテルに? ポルシェ テクイップメント特製「ルーフテント」でキャンプに行きたい!

ポルシェ テクイップメント(Porsche Tequipment)は、アウトドアで大活躍する…

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