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レース終盤にトヨタとフェラーリがバトル
猛暑の中で午後12時半からスタートした6時間の決勝レース、6万5000人の熱狂的な観衆が見守る中、ポールポジションからスタートしたGR010 HYBRID 7号車は、ハイパーカー同士の激しいバトルを制し、ル・マン24時間レースの優勝で勢いに乗る地元フェラーリAFコルセ 50号車の追撃を16秒520差で凌ぎきって、勝利を飾った。
スタート直後、ポールポジションの7号車はトップをキープしたが、その後方では、3番手からスタートしたセバスチャン・ブエミのドライブするトヨタの8号車が、狭い第1シケインへの進入でフェラーリの51号車と接触。2台は大きく順位を落としてしまう。
レース終盤、セーフティカー導入により、首位を走るトヨタの7号車とフェラーリの50号車は45秒あった差がほぼなくなり、最後の1時間半、フェラーリ 50号車にチャンスが到来する。首位のトヨタ 7号車は最終スティントを担当した小林可夢偉がファステストラップを更新する走りで後続を突き放し、2位のフェラーリ 50号車に16秒520の差を付けてトップチェッカーを受けた。
プジョー 9X8が初の3位表彰台を獲得
トヨタ、フェラーリに続く3位表彰台を獲得したのは、プジョー・トタルエナジーズのプジョー 9X8 93号車(ポール・ディ・レスタ/ミケル・イェンセン/ジャン-エリック・ベルニュ)。今シーズン初表彰台を獲得したイェンセンは、次のように喜びを語っている。
「レースウイークがスタートした時は、このような結果を得られるとは思っていませんでした。スタートがうまくいって順位を上げることができましたし、タイヤ選択やレースマネージメントでミスすることがなかったからこそ、表彰台に上れることができました」
トヨタの8号車は、残り15分でタイトルを争うフェラーリ 51号車とポルシェ 5号車をオーバーテイクし、4位でチェッカーを受けた。しかし、短時間パワートレインの出力制限を超えていたとして、レース後に50秒のペナルティを科され、最終結果は6位に順位を下げている。
この結果、4位にポルシェ・ペンスキー・モータースポーツのポルシェ 963 5号車(デイン・キャメロン/ミカエル・クリステンセン/フレデリック・マコヴィッキィ) 、5位にフェラーリの51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)が入っている。