ピニンファリーナが新型e-LUVコンセプト「プーラ ヴィジョン」公開

ピニンファリーナのフル電動コンセプト「プーラ ヴィジョン」が示すデザインの行先とは?【動画】

フル電動デザインコンセプト「ピニンファリーナ プーラ ヴィジョン」の走行シーン。
アウトモビリ・ピニンファリーナは、新型モデルを予告する、フル電動デザインコンセプト「プーラ ヴィジョン」を発表した。
アウトモビリ・ピニンファリーナは、フル電動デザインコンセプト「プーラ ヴィジョン(PURA Vision)」を発表した。ニューモデルを予告する電動ラグジュアリー・ユーティリティ・ヴィークル(e-LUV)として開発されたプーラ ヴィジョンは、8月17日から開催される「モントレー・カーウィーク」において、ワールドプレミアされる予定だ。

Pininfarina PURA Vision

ピニンファリーナの歴史と現在を融合

フル電動デザインコンセプト「ピニンファリーナ プーラ ヴィジョン」の走行シーン。
ピニンファリーナの過去と現在、未来をつなぐ存在として開発された「プーラ ヴィジョン」。キャブ・リヤ・プロポーションと低く抑えられたグラスエリアが目を引く。

アウトモビリ・ピニンファリーナは、ラグジュアリー電動モビリティの未来を切り開くデザインコンセプトとして「プーラ ヴィジョン」を開発した。エレガントなシルエットとドラマチックなプロポーションは、ピニンファリーナがこれまで手がけてきた、アイコニックなモデルのDNAを受け継ぎながら、新時代を切り拓く斬新さを備えているという。

プーラ ヴィジョンは、アウトモビリ・ピニンファリーナが開発する次世代ラグジュアリーモデルにインスピレーションを与える存在として、モントレー・カーウィークで一般公開される。さらに、2023年のモントレーでは「バッティスタ エディツィオーネ ニーノ ファリーナ(Battista Edizione Nino Farina)」と、新たな市販モデルも発表される予定だ。

アウトモビリ・ピニンファリーナのパオロ・デラッチャCEOは、プーラ ヴィジョンについて次のようにコメントした。

「プーラ ヴィジョンは、ピニンファリーナの歴史と現在、そしてエキサイティングな新章への架け橋となる存在です。創業5年目を迎えた2023年、私たちはまずバッティスタ エディツィオーネ ニーノ ファリーナを発表しました。今回のプーラ ヴィジョンは、私たちが掲げるデザインフィロソフィーを、まったく新しい形で現実化できることを示しています」

「モントレー・カーウィークでは、私たちによる新たなポートフォリオ第一弾も公開します。プーラ ヴィジョンからインスパイアされたデザインは、多くの人に驚きをもたらすことになるでしょう。モントレー・カーウィーク、そして8月18日行われるザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリングでも披露されます」

超薄型デイタイム・ランニング・ライトを採用

フル電動デザインコンセプト「ピニンファリーナ プーラ ヴィジョン」のエクステリア。
フロントセクションには、1mm以下の薄さを実現した超薄型「L.E.S.S.」ナノファイバー・ライティング・テクノロジーを採用したデイタイム・ランニング・ライトが配置された。

プーラ ヴィジョンは、超薄型「L.E.S.S.」ナノファイバー・ライティング・テクノロジーを採用したデイタイム・ランニング・ライトにより、個性的なフロントマスクを実現。「L.E.S.S.」ナノファイバーの厚さは1mm以下で、どのようなデザインにも合わせることができるという。ヘッドライトは冷却性能とエアロダイナミクスを追求したロワーエリアの多機能テクニカル・デザイン・エレメントに収められている。

ボディカラーは「ビアンコ・セストリエーレ・グロス(Bianco Sestriere Gloss)」をチョイス。繊細なカラーに対照的な、ネイキッド・カーボンファイバー製ロワーエレメント、低く抑えられたグラスエリア、グロスブラックのフローティングルーフが組み合わせられた。

ドラマチックなキャブ・リヤ・プロポーションと短いオーバーハングが力強いスタンスを演出し、ホワイトのストライプが入れられたマットブラックの23インチ・アロイホイールが存在感を主張する。

広大なガラスエリアを持つラウンジドア

フル電動デザインコンセプト「ピニンファリーナ プーラ ヴィジョン」のエクステリア。
観音開き式ドアに「ラウンジドア」とネーミングされたガルウイング・ウインドウを組みあわせたことで、広大なガラスエリアと、室内への良好なアクセスを実現している。

巨大なパノラミックルーフは、プーラ ヴィジョンに洗練されたラグジュアリー感をもたらした。センターセクションのビスコット・ルーフは、穏やかなLEDのリングライトで照らされ、フロントの広大なウィンドスクリーンと、大胆に寝かされたテールゲートをシームレスにつなぐ。

ルーフの中央に配置されたビスコット・ルーフは、その形状からイタリア語の「ビスケット」を意味するネーミングが与えられた。ビスコット・ルーフには、ガルウイング・ウインドウの「ラウンジドア」用ヒンジを装着。観音開き式ドアとラウンジドアにより、広々とした2+2シートへの良好なアクセスが確保された。

このラウンジドアは、ピニンファリーナの創始者であるバッティスタ・ファリーナが、1950年代にデザインしたランチア フロリダ サルーンのピラーレスデザインからインスパイアされたという。

レザーとテキスタイルを組み合わせたインテリア

フル電動デザインコンセプト「ピニンファリーナ プーラ ヴィジョン」のインテリア。
4つのシートが配置されたインテリアは、持続可能性を確保した上で採用されたセミアニリン・レザーと、個性的なテキスタイル・ファブリックが組み合わせられた。

インテリアは電動パワートレインを採用したことでフラットなフロアを実現。2+2シートにはパノラミック・ガラスルーフにより明るい自然光が注がれ、居心地の良い広々とした室内空間が確保された。

フローティング・フロントシートは、帆船のホイルのように装着され、センターコンソールは帆のブームをイメージ。広々としたダッシュボードは、ステアリングごしに見ると、ボンネットと溶け合いエクステリアと融合しているかのような錯覚をもたらすという。

4つのシートはそれぞれホワイトレザー仕上げ、ダッシュボードとドアトップにはチャコールレザーがチョイスされた。ソフトなセミアニリンレザーと個性的なテキスタイルファブリックが、ネイキッド・カーボンファイバーとアルミニウムのインテリアエレメントと、絶妙なマリアージュを生み出している。また、リヤシートには専用のワインクーラーが内蔵されており、パッセンジャーは極上のドライブ体験を満喫できるという。

直感的な操作が可能なセンター・タッチスクリーン、先進のデジタルメーター、ドライバーの好みに合わせてカスタマイズできるヘッドアップディスプレイなど、次世代のアウトモビリ・ピニンファリーナ製モデルに搭載される予定の最新コネクテッド機能が、ふんだんに採用された。

ピニンファリーナ プーラ ヴィジョンを動画でチェック!

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