【モントレー・カーウィーク】ランボルギーニ初のフル電動モデルを予告する「ランザドール」

2+2フル電動クロスオーバー「ランザドール」に見るランボルギーニの電動化戦略とは?

クエイル・モータースポーツ・ギャザリングにおいてワールドプレミアされた、フル電動2+2コンセプト「ランボルギーニ ランザドール」。
クエイル・モータースポーツ・ギャザリングにおいてワールドプレミアされた、フル電動2+2コンセプト「ランボルギーニ ランザドール」。
60周年のアニバーサリーイヤーを迎えたアウトモビリ・ランボルギーニは、8月18日から行われたクエイル・モータースポーツ・ギャザリングにおいて、4番目のラインナップを予告するフル電動コンセプト「ランザドール」を公開した。

Lamborghini Lanzador

レヴエルトのパフォーマンスとウルスの多用途性

クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで、多くの自動車ファンの注目を集めた、ランボルギーニのフル電動2+2コンセプト「ランツァドール」。
ランボルギーニ初のフル電動モデルとして開発された「ランザドール」は、レヴエルトのパフォーマンスとウルスの多用途性を両立したモデルとなる。

ランボルギーニは、全米から多くの自動車ファンが集まるクエイル・モータースポーツ・ギャザリングにおいて、フル電動2+2コンセプト「ランザドール」を発表。プラグインハイブリッド・システムを搭載したレヴエルトのパフォーマンスと、ウルスの多用途性に、最新のインフォメントシステムを組み合わせたランザドールは、ランボルギーニ初のフル電動モデルを予告する存在となる。

ランザドールは前後アクスルに1基ずつ電気モーターを搭載し、新世代の高性能バッテリーから電力を供給。あらゆる路面やコンディションにおいて1MW(1000kW=1360PS)以上のピークパワーを発揮する、フル電動ドライブトレーンの実用化を目指している。現時点で詳しいスペックは公開されていないが、十分な航続距離も確保されているという。

持続可能なマテリアルを使用し、クオリティや耐久性を損なうことなく、ランボルギーニらしいコクピットを実現。クエイルの会場においてアンベールを行ったステファン・ヴィンケルマン会長兼CEOは、ランザドールについて次のようにコメントした。

「ランザドールのコンセプトは、ランボルギーニ初のフル電動モデルであれば、こうあってほしいという要素を実現しています。今回、このクエイルにおいて、ランボルギーニの60年の歴史の最新章である現行モデルに囲まれながら、4番目のラインアップのヴィジョンを予告することが重要だったのです」

クエイルで公開された最新ラインナップ

クエイルでは、ランツァドールに加えて、レヴエルト、ウラカン ステラート、ウルス ペルフォマンテというランボルギーニの最新ラインアップも公開された。
クエイルでは、ランザドールに加えて、レヴエルト、ウラカン ステラート、ウルス ペルフォマンテというランボルギーニの最新ラインアップも公開された。

クエイル・モータースポーツ・ギャザリングでは、ランザドールだけでなく、PHEVハイパースポーツ「レヴエルト」、2018年にベントレー ベンテイガが記録したパイクスピーク・ヒルクライムにおける市販車記録を更新した「ウルス ペルフォマンテ」、あらゆるオフロードを走破するスーパースポーツ「ウラカン ステラート」も展示された。

創立60周年を迎えた2023年、ランボルギーニは上半期の販売記録を更新、全世界で5341台を販売した。最も販売台数が多かったのは3241台がデリバリーされたウルスで、これにウラカンが続いている。

この素晴らしい業績は、2028年までに19億ユーロもの投資を行うという、電動化戦略「コウ・タウリ(Cor Tauri)」第2段階において達成。ランザドールが予告するランボルギーニ初のフル電動モデルは、コウ・タウリの第3段階でデビューする予定だという。

今回発表された「ランツァドール」は、フル電動モデルとして設計されたコンセプトモデルだ。

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