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Czinger 21C Blackbird Edition
標準使用から100PSのパワーアップを実現
米国・カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするジンガー・ビークルは、2019年に起業家のケビン・ジンガーによって設立された独立系自動車メーカー。 2020年、2.88リッターV型8気筒ツインターボエンジンに2基の電気モーターを組み合わせ、システム最高出力1267PSを発揮するハイブリッドハイパースポーツ「ジンガー 21C」を発表した。
今回、クエイルで公開された「ブラックバード エディション」のエクステリアは、SR-71の漆黒の機体をイメージし、専用のジェットブラック・ペイントとネイキッド・カーボンファイバーが組み合わせられた。最高出力は標準仕様から100PSアップの1367PS。SR-71のアフターバーナー形状を彷彿とさせるカスタム・エキゾーストパイプが装着されている。
SR-71の特異な機体形状を、ホイールスポーク・デザインに採用。カーボンファイバー製リムとチタン製ハブセンターを組み合わせ、美しく機能的なホイールデザインを完成させた。さらに、専用「Blackbird Edition」ロゴとグラフィックが、このスペシャルエディションのエクステリアにアクセントを加えている。
SR-71の機体カラーをイメージしたコクピット
コクピットも、エクステリアと同様にSR-71 ブラックバードをオマージュした。トリムパーツは、SR-71の機体カラーをイメージして特別に製造されたブラック・アルカンターラで覆われ、伝説の超音速偵察機の個性とテクノロジーを表現。ディープブラックのマテリアルにはレーザーエッチングが施され、シートセンターから放射状にアフターバーナー・オレンジのコントラスト・パンチングが入れられた。ドア・スピアとステアリングホイールにはブラックレザーがチョイスされている。
創業者兼CEOのケビン・ジンガーは、ジンガー 21C ブラックバード エディションについて、次のように説明する。
「ロッキード SR-71は、当時の技術革新の頂点にあった航空機です。ジンガーは今世紀最高の最先端技術を開発し、自動車製造をアナログからデジタルへと移行させ、業界に大きな変化をもたらすことに邁進してきました。21C ブラックバード エディションは、その革新性の結晶と言える存在です」
ケビンの息子であり、共同創業者兼COOのルーカス・ジンガーは、次のように付け加えた。
「SR-71計画とスカンクワークス(SR-71を開発したロッキードの開発部門)の精神に深くインスパイアされた者として、21Cの最先端バージョンであるブラックバード エディションをお客様に提供できることを大変嬉しく思います」
現在、ジンガーは、ロンドン、バルセロナ、ミュンヘン、フランクフルト、東京を含む15のグローバルディーラーとともに、2023年末からスタートする最初のデリバリーに向けた準備を進めている。