2024年WEC開幕戦に向けてテストを続ける「ランボルギーニ SC63」

2024シーズンのWEC/IMSAに向け「ランボルギーニ SC63」がスペインで実施した走行テストの成果とは?

ランボルギーニの新型プロトタイプレーシングカー「ランボルギーニ SC63」が、スペインで3日間のテストを完了した。
ランボルギーニの新型プロトタイプレーシングカー「ランボルギーニ SC63」が、スペインで3日間のテストを完了した。
ランボルギーニのモータースポーツ部門スクアドラ・コルセは、LMDh規定で開発されたプロトタイプレーシングカー「SC63」のテストを、スペインのアルメリア・サーキットで実施した。3日間のテストでは、元F1ドライバーのロマン・グロージャンと、アンドレア・カルダレッリがSC63のステアリングを握っている。

Lamborghini SC63

カタールでのデビューに向けてテストを実施

ランボルギーニの新型プロトタイプレーシングカー「ランボルギーニ SC63」が、スペインで3日間のテストを完了した。
今回、アルメリア・サーキットで行われたテストには、ファクトリードライバーのロマン・グロージャンとアンドレア・カルダレッリが参加した。

ランボルギーニ・スクアドラ・コルセと、耐久レースプログラムのチーム運営を担当するアイアン・リンクス(Iron Lynx)は、スペインのアルメリア・サーキットを舞台に、ランボルギーニ SC63のテストを3日間行った。

2023年3月2日にカタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで開催される、2024年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦「カタール1812kmレース」でデビューを予定するランボルギーニ SC63。今回、ランボルギーニのワークスドライバーとしてWECに参戦するロマン・グロージャンとアンドレア・カルダレッリがテストを担当した。

スクアドラ・コルセとアイアン・リンクスが、SC63のテストロケーションに選んだのは、スペイン南西部の温暖なアンダルシア地方に位置する「シルクイート・デ・アルメリア(アルメリア・サーキット)」。砂漠地帯に設置された全長4.2kmのトラックは、レーシングカーだけでなく、市販モデルや大型建設機械まで様々な車両でテストが可能となっている。

3日間のテストには1台のSC63が持ち込まれ、事前に予定されていた約2000kmを走行。ロングディスタンス・テストだけでなく、実戦に向けてフルコース・イエローやセーフティカー導入、リスタートなど、レース中に想定される様々な出来事へのシミュレーションも行ったという。

グロージャンがSC63を初めてドライブ

ここまでSC63のテストに参加する機会のなかったグロージャンが初めてドライブ。「1周目から素晴らしかったと」と、好印象を語っている。
ここまでSC63のテストに参加する機会のなかったグロージャンが初めてドライブ。「1周目から素晴らしかった」と、好印象を語っている。

今回のテストは、グロージャンにとって、初めてSC63のステアリングを握る機会となった。スイス出身のグロージャンはカルダレッリと交互にプログラムをこなし、ふたりはテスト期間中、ほぼ同じ走行距離をこなした。テストを終えたグロージャンは、次のように振り返った。

「とても濃い3日間でした。SC63を初めてサーキットで走らせることができ、心から満足しています。1ラップ目から、SC63のフィーリングは素晴らしかったですし、次のテストでさらに多くの距離を走るのが待ちきれません」

「アルメリアでチーム全員と一緒に作業をこなしたことで、これまで全員がハードワークを続けてきたことが理解できました。フィーリングは最初から最高ですが、デビュー戦に向けて長い旅をこなしていく必要があります。ここまでの開発作業は完璧ですし、これからクルマに関して理解を深めていくのが楽しみです」

テストプログラムは今後もヨーロッパ続行され、その後はアメリカに移動。IMSA参戦に向けたホモロゲーション取得作業を行うべく、北米のサーキットを舞台にテストを行う予定だ。

4種のLMDhシャシーの中からリジェを選択。現在単独の契約チームなので、開発に際して融通が効くことが魅力だという。

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