IMSA最終戦モチュール・プチ・ル・マンで「キャデラック VシリーズR」がGTPクラスの3冠達成

2023年シーズンからIMSAに投入されたキャデラック Vシリーズ.Rが、GTPクラスで3つのタイトルを獲得した。

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第11戦モチュール・プチ・ル・マン（Motul Petit Le Mans）が、10月11～14日にジョージア州ブラセルトンのロード・アトランタで開催され、ウェーレン・エンジニアリングのキャデラック Vシリーズ.R 31号車が6位に入賞。この結果、キャデラックがシリーズ3冠を達成した。

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Cadillac V-Series.R

2023年シーズンのIMSAを制覇

最終戦で2位表彰台を獲得した、キャデラック・レーシングの Vシリーズ.R 1号車のブルデー、ファン・デル・ザンデ、ディクソンの3人。ポルシェ、アキュラ、BMWといった強力なライバルを抑えて、キャデラックがGTPクラスでのイトルを総なめにしている。

2023年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、トップカテゴリーのグランドツーリング・プロトタイプ（GTP）クラスにおいて、最終戦を前にキャデラック、ポルシェ、アキュラの3メーカーにタイトル獲得の可能性を残していた。

今シーズンからGTPクラスに投入されたキャデラック Vシリーズ.Rは、ミシガン州ポンティアックを拠点とするGMのパフォーマンス＆レーシングが開発。キャデラック製5.5リッターV型8気筒エンジンに、ボッシュ／ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング（現WAE）／Xトラックが開発したハイブリッドシステムが組み合わせられている。

10時間を戦うモチュール・プチ・ル・マン、キャデラック・レーシングの Vシリーズ.R 1号車（セバスチャン・ブルデー／レンジャー・ファン・デル・ザンデ／スコット・ディクソン）が2位表彰台を獲得。ウェーレン・エンジニアリングのキャデラック Vシリーズ.R 31号車（ピポ・デラーニ／アレクサンダー・シムス／ジャック・エイトケン）が6位入賞を果たした。

この結果、キャデラックがGTPマニュファクチャラーズ選手権、ウェーレン・エンジニアリングがGTPチームズ選手権、シムスとデラーニがGTPドライバーズ選手権のタイトルをそれぞれ獲得。2023年シーズンのIMSAにおいて3冠を達成した。さらに、キャデラックは、IMSAミシュラン・エンデュランス・カップも制している。

GTPクラス導入初年度に2勝を獲得

GTPクラス導入初年度の2023年シーズン、キャデラックはセブリング12時間レースとモチュール・コース・ド・モントレーを制し、2勝を獲得した。

2023年シーズン、キャデラック Vシリーズ.Rは9レースで2勝、6回の表彰台、2回のポールポジションを獲得。キャデラックのIMSAにおけるマニュファクチャラーズ選手権獲得は、2021年以来4度目となる。トロフィーは10月15日、ジョージア州ブラゼルトンのシャトー・エラン・ワイナリー＆リゾートで開催されたIMSAナイト・オブ・チャンピオンズで、チームへと贈られた。

グローバル・キャデラッ・クのジョン・ロス副会長は、GTPにおけるキャデラックの活躍を受けて、次のように喜びを語った。

「信じられないようなシーズンでした。キャデラックを代表して、ハイブリッド・スポーツカーレース元年において素晴らしいオーガナイズを展開した、IMSAの仕事に感謝したいと思います。IMSA GTPマニュファクチャラーズ選手権の初代チャンピオンに輝いたことを大変光栄に思います」