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FORD SuperVan 4.2
3モーターのフル電動プロトタイプ
フォード・パフォーマンスは、2022年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて、フォードの電動バン「Eトランジット カスタム」をベースに開発した、 フル電動レーシングコンセプト「スーパーバン 4.0」を公開した。
2023年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに向け、フォード・パフォーマンスはスーパーバン 4.0をベースに「スーパーバン 4.2」へとアップデート。高性能リチウムポリマー・バッテリーとモーターを強化したことで、最高出力は1419PS(1050kW)にパワーアップし、シャシーを中心に400kgの軽量化を実施した。
エアロダイナミクスに関しては、軽量カーボンファイバー製リヤスポイラーとフロントスプリッターを中心に再設計。150mph(240km/h)での走行時に約2tのダウンフォースを発生させ、コーナーリング時のグリップを最大化している。
開発から参戦までを追ったドキュメンタリー
2023年6月26日に行われた第101回大会では、パイクスピークでの最速タイム記録保持者でもあるロマン・デュマが、スーパーバン 4.2のステアリングを握り、8分47秒682のタイムをマーク。パイクスピーク・オープン・クラスにおいて優勝を飾ったものの、総合では「ウルフ TSC-FS」に続く2位に終わった。
今回、フォード・パフォーマンスは、スーパーバン4.2の開発作業から参戦に向けてを追ったドキュメンタリーフィルムを制作。公式Youtubeチャンネルにおいて公開した。