F1参戦に向けたパワートレイン開発もスタート
2023年10月、アンドレッティ・キャデラックは、FIAによるF1世界選手権参戦に向けた審査をパス。現在はF1を統括する「フォーミュラ1マネジメント(FOM)」の審査が進んでいるという。
すでに、GMはF1用パワーユニットに関する基礎テクノロジーの開発とテストも進めている。F1用パワーユニットは、電動化、ハイブリッド技術、持続可能燃料、高効率内燃エンジン、高度な制御システム、ソフトウェアなど、GMが保有する多くの専門技術をさらに進化させることになる。
GMのマーク・ロイス会長は、アンドレッティ・キャデラックのF1挑戦について、次のようにコメントした。
「アンドレッティ・キャデラックのF1マシンに、GM製パワーユニットが搭載されることを嬉しく思います。そして、アンドレッティ・キャデラックが、真のワークスチームとして、F1で活躍することを確信しています。私たちは、世界中のレースファンのため、情熱と誠実さをもって、このスポーツを盛り上げるべく、最高峰のレースで最高の走りを披露します」
100年以上にわたり、GMとキャデラックにとって、モータースポーツは技術開発の場となってきた。2023年シーズンの世界耐久選手権(WEC)にはLMDh規定プロトタイプ「キャデラック V-シリーズ.R」が参戦し、ル・マン24時間レースで3位表彰台を獲得。サーキットで得られたテクノロジーは、市販モデルへとフィードバックされている。