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Porsche Panamera Turbo E-Hybrid
ドバイのカスタマーにデリバリー
2023年12月4日、ドイツ・ザクセン州のポルシェ・ライプツィヒ工場において、記念すべきマイルストーンを祝うことになった。ライプツィヒ工場で生産された200万台目のポルシェとなった、マデイラゴールド・メタリックのパナメーラ ターボE ハイブリッドがラインオフしたのだ。
最高出力680PSを誇るハイパフォーマンス・ハイブリッドは、式典後にドバイのカスタマーへとデリバリー。パナメーラは2009年からライプツィヒ工場で生産されており、2023年11月にフルモデルチェンジを果たした3代目モデルも、変わらずライプツィヒで製造されている。
ライプツィヒ工場の経営委員会会長を務めるゲルト・ルップは、生産200万台達成を受けて「ライプツィヒ工場のサクセスストーリーは、パナメーラと密接に結びついています。ライプツィヒという場所自体がそうであるように、このモデルも成長と変化を象徴しているのです」とコメントした。
すべての製造工程を含む巨大工場
初代パナメーラは当初フォルクスワーゲン・グループ内で製造されていた。ライプツィヒ工場は、2002年に当初は組立工場として開設され、その後、完成車製造拠点へと拡張。2009年以降、パナメーラは一貫してライプツィヒ工場からデリバリーされている。2013年11月からは最初のボディプレス工場とペイント工場が稼働を開始し、2016年には第2世代パナメーラの生産がスタートした。
「すべての製造工程を含むフルファクトリーへの拡張は、ライプツィヒ工場にとって画期的な決断となりました。フルファクトリーとして、私たちはボディシェルの製造から最終組み立てまで、一貫した車両製造を行っています。この結果、継続的な成長の基盤が築かれたと言えるでしょう」と、ルップ。
現在、ポルシェはドイツ中部地域において、重要な経済的基盤を持つ企業に成長。ライプツィヒ工場では4400人の従業員が就業している。「ここで働く従業員こそが最大の成功要因です。製造チームのよる献身がなければ、克服できなかった課題もたくさんありました」とルップは振り返る。
現在、ライプツィヒ工場はスマートファクトリー化に向けた取り組みを進行中。その目的は、工場自体とその製造工程を、インテリジェント化/デジタル化/コネクテッド化し、可能な限り環境に負荷を与えずに、持続可能性を高めようとしている。将来的にライプツィヒ工場は、内燃機関/フル電動/ハイブリッドという、3種類のパワートレインをひとつのラインでフレキシブルに製造できるようになるという。